ずいぶん前に海外で発表・発売された『Google Wifi』、皆さんはご存知でしょうか。
日本で発売されるのはいつかいつかと気になっていましたが、2018年4月26日についに発売されました。
今回は、ついに日本でも発売となった『Google Wifi』について、そのスペックと、Google Wifiが備える6つのはたらきについて詳しくご紹介します。
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主要スペック
気になるスペックは大まかに次の通りとなっています。
無線規格 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
セキュリティ規格 | WPA2-PSK |
対応周波数帯 | 2.4GHz/5GHz |
11ac 詳細 | Wave2/2 x 2 MIMO |
その他技術 | 送信ビームフォーミング |
インターフェース | Gigabit LANポートx2(WAN、LAN1つずつ) |
サイズ | 直径106.1mm、高さ68.7mm、重量340g |
最新の規格、11acのWave2に対応しており、アンテナが2x2 MIMOですので、理論値866.7Mbpsの速度で通信が可能というところでしょうか。
大きさも直径10.6cmですのでかなりコンパクトですよね。
ビームフォーミングの機能も有していますので、電波も安定してくれそうです。
LANポートの数に注意
注意点としては、LANポートの数でしょうか。
家庭用のルータなどではLANポートが4つほどあるので他の機器とLANケーブルで接続することが可能ですが、Google Wifiの場合はWANポート1つ、LANポートが1つという構成なので、機器を2台以上有線接続する場合には別途HUBが必要です。
Google Wifiが備える6つのはたらき
非常にコンパクトでカワイイGoogle Wifiですが、機能はとっても充実しています。
おおよそ以下の6つのはたらきをこなしてくれて、快適なWifi環境を提供してくれます。
メッシュネットワーク
ネットワークアシスト機能
万全のセキュリティ
簡単なセットアップ手順
ネットワークの監視・管理
その他:IFTTT連携
ここからはその様々な機能たちを1つ1つ見ていきます。
メッシュネットワーク
Google Wifiは複数個を組み合わせて簡単にメッシュネットワークを構成することができます。
広い部屋や3階建ての家などの場合には複数台で構成するのがベターだと思います。
メッシュ接続は簡単にテストすることができるみたいですので、最適な配置場所を設定することが可能です。
ネットワークアシスト機能
Google Wifiは、スマホやPCが通信している裏で、さまざまな調整を実行してくれるようです。
- 常に最も速い Wifi ポイントに接続
- 最も混雑の少ないチャンネルに設定
- 最も速い通信帯域をデバイスで使用
自分で2.4GHz/5GHzを明確に選択できない可能性があります。一部のAndroid端末では、端末側で使用する周波数帯を限定することで使用する周波数帯を選択することができるようです。Zenfone 3にはその項目はありませんでした。
ただし、安定した通信を実現してくれるはずなので、Google Wifiにお任せしておけば大丈夫そうです。
ルンバやRM Mini 3は、たしかスマホと同じネットワークでお互いに2.4GHzの帯域を使用して接続しておかないとセットアップができなかったような気がするので注意が必要かもしれません。
混雑の少ないチャンネルに設定してくれるのはとても助かりますよね。周りの家庭とチャンネルがかぶっていたら大変ですもんね。
万全のセキュリティ
無線LANの環境を一度構築したら忘れがちなのがセキュリティの更新です。ルータなどにおいてもPCと同様に、脆弱性などが発見され、そこを突かれた攻撃などが発生しています。
Google Wifiは、ソフトウェアの更新を自動的に受信し、アップデートしてくれます。
もちろん、アップデートを受信するためのGoogle WifiとGoogleの間の通信は暗号化されているので安心です。
万全すぎるところに注意
Google Wifiは無線通信の暗号化プロトコルとしてWPA2しかサポートしていません。古い暗号化プロトコル(WEP、WPA)でしか通信できないような端末をお持ちの場合はGoogle Wifiを使って無線通信することはできません。
また、Wifiの簡単セットアップでおなじみのWPSも、セキュリティ上の理由によりサポートされていないのでご注意ください。
簡単なセットアップ手順
セットアップは電源を接続して、Google Wifiのアプリからできます。
大抵の場合、WANの設定を実施して終了となると思います。
ポートフォワーディングや静的IPの割り当ても設定可能なようです。
静的IPの割り当てはDHCP IP予約と呼ばれており、通常のルータの場合と違って、DHCPの範囲からそもそも除外するのではなく、DHCPの範囲のなかからあらかじめIPを決めて割り当てておく、というイメージのようです。
ネットワークの監視・管理
Google Wifiはネットワーク(アクセス)の監視・管理の面でも機能が充実しています。
ファミリーWifi
子どもがいるようなご家庭では、このファミリーWifiの機能が便利です。
アプリからオンデマンド、またはスケジュールでWifiを使用したインターネットを利用不可に設定することができます。
また、成人向けサイトのブロックも設定することができます。成人向けサイトのブロックには、Googleのセーフサーチテクノロジーが利用されているので、対象サイトの管理はGoogleがやってくれます。
優先端末
優先端末を設定しておくと、その端末に優先的に帯域を割り当てることが可能です。
Chromecastなど、ストリーミング再生をする機器や、オンラインゲームをするゲーム機などを設定しておけば、高速で安定した通信帯域が確保されます。
ゲストWifi
ゲスト向けにはゲスト用のSSIDとパスワードを設定しておくことができます。ゲスト接続した端末からどの端末(Chromecast、Google Homeなど)を利用できるかも細かく制御できるみたいです。
接続中の端末の確認
どのアクセスポイントにどれだけの端末に接続しているかも、アプリから簡単に把握することが可能です。
もちろん、Wifi接続の他、直接有線で接続している端末も含めて一覧表示してくれます。
各端末が使用したデータ量も確認することが可能です。
IFTTT連携
Google WifiはIFTTTとの連携をサポートしています。
参考IFTTT
トリガーとしては端末がWifiに接続されたときや接続を解除したときなどを対象とできるみたいです。
今のところこれといってこれを利用したアクションを思いつきませんが、もし端末を指定できれば、誰かが帰ってきたことがわかるきっかけになるので、特定の端末がWifiに接続されたときにSlack/メール通知するとかに使えるかもしれませんね。
いかがでしたか?
今回は、「ついに日本上陸!Google Wifiの6つのはたらき【Wifi環境快適化】」についてご紹介しました。
書けば書くほど手に入れたくなってきました・・・。ボーナス後に1個、検討しようかな?
ぜひ参考にしてみてくださいね。