無線LANの世界で最近はやりの「メッシュWi-Fi」はご存知ですか?
家電量販店に行った際に見かけて言葉だけは知っているという方も多いかもしれません。
ボクも言葉だけ知っている程度でしたが、そろそろルータも買い替え時期かなと思い、この機会にしっかり勉強してみました。
今回は、メッシュWi-Fiとはいったい何なのか、メッシュWi-Fiルータのおすすめ4機種もあわせてご紹介します。
メッシュWi-Fiとは?
メッシュWi-Fiは、複数のアクセスポイント(ルータ・サテライト機)が協調動作し1つのWi-Fiネットワークを構築する仕組みです。
メッシュWi-Fiを構築すれば家の中でいつでもどこでも安定した通信環境を得られます。
メッシュWi-Fiと中継機の違いは?
メッシュWi-Fiのように複数のアクセスポイントを設置する方法で「中継機」という言葉をよく聞くかもしれません。
メッシュWi-Fiは中継機のデメリットと言える部分をなくした理想的な姿になっていると思います。
中継機との重要な違いは簡単に言うと以下のとおり。
メッシュWi-Fiは中継機とここが違う!
- 最適アクセスポイント自動接続切替で部屋のどこでも安定・快適通信
- トライバンドまで対応し速度低下を防げるタイプがある※後々中継機でもでてくるかも
さらに詳しく書いていきたいと思います。
メッシュWi-Fiなら常に最適なアクセスポイントに接続
メッシュWi-Fiは、設置した各アクセスポイント同士が通信し協調動作します。
クライアント(スマホやPC)の電波をウォッチし、移動に合わせて最適なアクセスポイントに切り替えてくれるのはメッシュWi-Fiならではのメリットです。
複数のアクセスポイントを使用するパターンとしては「中継機を設置する」というものが一般的でした。
中継機でも同一のSSIDを使用して1つのネットワークのように見せることはできますが、アクセスポイント同士が協調動作しているわけではありません。
クライアント端末は電波が弱くても同じアクセスポイントに接続し続けるという特徴があるため中継機の場合だとなかなか自動で切り替わらないのです。
※PCであればアダプタの「ローミングの積極性」の設定項目で多少自動切替の設定が可能です。
トライバンド同時使用可のメッシュWi-Fiルータを使えば高速通信を維持
メッシュWi-Fiに限った話ではありませんが、アクセスポイントが複数の周波数帯を同時に使用できることは高速通信の維持に重要です。
メッシュWi-Fiルータの中には、5GHz、2.4GHzに加え、さらにもう一つの5GHzの周波数帯域を使える「トライバンド」対応のものがあります。
AP間の通信(バックホール)に専用の5GHz帯を使用することで、サテライト機を使用した残りの5GHz、2.4GHzの速度を低下させず通信できるのです。
デュアルバンドの場合には、親機・中継機(メッシュWi-Fiならサテライト機)間の接続と中継機・子機間の接続に使用する周波数帯域は速度低下が発生してしまいます。
また、親機・中継機間の接続に2.4GHzの周波数帯を使用してしまうと、最大速度の関係でそもそも速度低下の発生は避けられません。
有線LANでイーサネットバックホールを構築すればデュアルバンドでもOK
メッシュWi-Fiはこんな人におすすめ
メッシュWi-Fiがおすすめなのはズバリ「2・3F建てや部屋が多く家全体に電波が届きづらい人」です。
メッシュWi-Fiや中継機をお探しの方は基本的に「使いたい場所での電波が弱い」という方だと思います。
家の中に電波の弱い場所がある方はぜひメッシュWi-Fiの検討をおすすめします。
Wi-Fi 6対応のメッシュWi-Fiルータはまだ出そろっていないし高い
メッシュWi-Fiは現時点でスピード重視の方におすすめできるわけではありません。
最新の規格「Wi-Fi 6」対応のメッシュルータは少なく、1台で使用するタイプのWi-Fi 6対応ルータと比較すると非常に高価です。
海外ではすでにWi-Fi 6対応のメッシュWi-Fiルータ「Orbi AX6000」が発売されていますが、この値段は日本円にして70,000円超ほど。
予算に非常に余裕があるような方の視野には入ってくるでしょうが、少なくともボクの予算では雲の上の話になりそうです。
メッシュWi-Fiルータおすすめ4機種はこれだ!
おすすめのメッシュWi-Fiルータ4機種をご紹介します。
先に書いたとおり、「Wi-Fi 6」対応の機種は現時点ではほぼなく価格が非常に高いため、IEEE 802.11ac対応の中から選びました。
メッシュWi-Fiおすすめ4機種!
- Orbi Micro
- Deco M9 Plus
- LINKSYS VELOP
- Orbi
おすすめ4機種の違い
おすすめ4機種のうち1~3つめのについては性能面で差はほとんどありません。
4つ目の「Orbi」のみバックホールの速度が「1733Mbps」となっており、中継機経由での速度低下をより防ぐことが可能です。
ただしサイズがかなり大きいため置き場所に困るかもしれません。
速度・サイズ比較!
機種 | サイズ | 5GHz | 2.4GHz | 5GHz(バックホール) |
---|---|---|---|---|
Orbi Micro | 14.2 x 6.0 x 6.7cm | 866Mbps | 400Mbps | 866Mbps |
Deco M9 Plus | 14.4 x 14.4 x 4.6cm | 866Mbps | 400Mbps | 866Mbps |
LINKSYS VELOP | 7.9 x 7.9 x 18.5cm | 866Mbps | 400Mbps | 866Mbps |
Orbi | 17 x 7.9 x 22.6cm | 866Mbps | 400Mbps | 1733Mbps |
また、「Orbi」、「Orbi Micro」はサテライト機3台まで(親機とあわせて4台までの構成)対応という制限がありますが、一般家庭でこの制限を超えて設置することはないでしょう。
「Deco M9 Plus」、「LINKSYS VELOP」は10台接続可能のためそもそも気にする必要なしです。
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Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応機種じゃなくていいの?
Youtube、Netflixやネットサーフィンを楽しむ大勢の方向けにはまだ11ac対応のもので十分です。
そもそも11axに対応しているPCやスマホはまだ普及していませんしね。
これからの大容量コンテンツの充実に伴いWi-Fi 6対応ルータにしていくことは必要になってくるかもです。
ただ、現時点ではWi-Fi 6に対応したルータを買う必要がある方は少ないと思います。
回線速度が必要なリアルタイムレスポンスを要するFPS系のゲームをする方などはWi-Fi 6対応ルータを購入したほうが良いでしょう。
もちろんインターネット回線側の契約見直しも必要ですよ。(1⇒10Gbpsなど)
ボクはOrbi Microの購入を決意しました
ボクは世代の古い11n対応ルータからの買い替えとして「Orbi Micro」を購入することにしました。
1Fと2Fにセットして快適な通信を実現したいと思います。
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メッシュWi-Fiまとめ
メッシュWi-Fiはルータに加えサテライト機を用いて1つの広範囲のWi-Fiネットワークを構築します。
部屋を移動しても自動で高速に最適なアクセスポイントに切り替え、いつでもどこでも快適なWi-Fi生活を送れるところがメリットです。