次々と新商品が発表される完全ワイヤレスイヤホン。
安いものから高いものまでさまざまな種類のモデルが登場していますよね。
もちろん自分の好きな製品を選べばいいのでしょうが、「でも・・・いったいどんなのを選べばいいの?」
となってしまう人も多いのではないでしょうか。
そんな中で、一つの基準が登場しました。
それが、Qualcomm製チップセットを搭載した完全ワイヤレスイヤホンかどうかです。
今回は、高音質・ロングバッテリーを実現するQualcomm製チップセットを搭載した完全ワイヤレスイヤホンをまとめてご紹介します!
Qualcomm製チップセットのメリット
Qualcomm製チップセットはそもそもこれまでも左右が有線で繋がっているワイヤレスイヤホンに採用されていました。
しかし、両耳が完全に分離している完全ワイヤレスイヤホンではあまり使われていなかったのです。
Qualcomm製チップセットであれば、Qualcommの技術を使ったbluetooth通信ができるようになります。
利用可能なQualcommの技術
- aptXコーデック
- TWS Plus
Qualcomm aptXコーデック
TWS:True Wireless Stereo
aptXコーデックはもはやおなじみとなっているAACやSBCよりも低遅延・高音質を実現するコーデックです。
特にAndroidスマホを使用している方にとってはこのaptXに対応しているかどうかは非常に重要。
aptXコーデックを使用するとバッテリー消費量が増えるため連続再生時間が短くなる点に注意。
Qualcomm TWS Plus
そして、TWS PlusはQualcommによる新たな完全ワイヤレスイヤホンの通信技術。
通常のTWSではスマホ本体と完全ワイヤレスイヤホンの親機と通信し、親機ともう片側(子機)とが通信するような直列的な通信です。
しかし、TWS Plusではスマホ本体が完全ワイヤレスイヤホンの両方とそれぞれ通信を行うので通信が安定し、しかも遅延が少なくなります。
TWS Plusを使用するにはスマホ側でも対応している必要があり、Snapdragon 845以降であれば対応しているとのこと。
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Qualcomm製チップセット搭載の完全ワイヤレスイヤホンは少々高めの価格設定
Qualcommの技術を利用するには同社のチップセットを搭載した完全ワイヤレスイヤホンを使うしかありません。
しかしながら、Qualcomm製チップセットを搭載した完全ワイヤレスイヤホンは少々お高めなのです。
Qualcomm製のチップセットを搭載していないワイヤレスイヤホンでも十分いい音を出してくれるものがあるので音質に強いこだわりがなければそちらを選びましょう。
Qualcommチップ非搭載でも十分いい音!
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Qualcomm製チップセット搭載のおすすめ完全ワイヤレスイヤホンはこれだ!
Qualcomm製のチップセットを搭載した完全ワイヤレスのおすすめ7選をご紹介します。
AVIOT TE-D01g
まず一番のおすすめとして候補にあがる機種が「AVIOT TE-D01g」です。
連続稼働時間 | 7~10時間 |
---|---|
ケース併用 | 35~50時間 |
バッテリー容量 | 本体:50mAh/片側 ケース:550mAh |
SoC | QCC 3020 |
防水性能 | IPX7 |
充電ポート | USB Type-C |
充電時間 | 約2時間 |
ようやくと言うべきか、充電ポートはUSB Type-Cになりました。
そして、防水性能はIPX7の最高クラス。
充電の持ちも素晴らしいです。
操作面ではイヤホン側面のボタンで曲の再生、送り・戻し、停止、ボリュームの調整が可能。
筐体が小さいとタッチ操作では誤動作が発生することもあるので、ボタンタイプなのはいいですね。
NUARL NT110
続いては「NUARL NT110」。
この製品は2019年7月下旬に発売を予定しています。
連続稼働時間 | 6.5~9.5時間 |
---|---|
ケース併用 | 45.5~66.5時間 |
バッテリー容量 | 本体:50mAh/片側 ケース:800mAh |
SoC | QCC 3020 |
防水性能 | IPX7 |
充電ポート | USB Type-C |
充電時間 | 約1.5時間 |
「AVIOT TE-D01g」に比べケースのバッテリー容量が800mAhと大きく、ケースを充電せず長く使用できるところがポイント。
他の基本性能は「AVIOT TE-D01g」と似通っており、素晴らしいスペックを備えています。
予定価格は「AVIOT TE-D01g」より高く1万円前後となっていますが、人気の出る機種になることは間違いないでしょう。
MAVIN Air-X
「MAVIN Air-X」は先ほど紹介した2機種とSoCが異なり、QCC 3026を搭載する機種です。
連続稼働時間 | 7~10時間 |
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ケース併用 | 35~50時間 |
バッテリー容量 | (記載なし) |
SoC | QCC 3026 |
防水性能 | IPX5 |
充電ポート | microUSB |
充電時間 | 約2時間 |
QCC 3020が全体的にフラットな特性を持つのに比べ、QCC 3026は重低音が強く出る特徴をもっています。
QCC 3026のほうがSoCとして上位にあたり、接続品質もより安定。
防水性能はIPX5と少々落ちますが十分です。
また、ケースの充電ポートはmicroUSBですが、これは販売時期の影響もありますので仕方のないところです。
Xiaomi 1MORE E1026BT
「Xiaomi 1MORE E1026BT」はXiaomiがOEM販売する完全ワイヤレスイヤホンです。
連続稼働時間 | 5~6.5時間 |
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ケース併用 | 18.5~24時間 |
バッテリー容量 | 本体:55mAh/片側 ケース:410mAh |
SoC | QCC 3020 |
防水性能 | 耐汗程度 |
充電ポート | microUSB |
充電時間 | 約2時間 |
とにかく安いところが魅力的ですが、海外からの購入というところをハードルに感じる人が多いかも。
また防水性能は耐汗程度ですので注意です。
Xiaomi 1MORE E1026BTは海外からの購入となってしまいますが8,000円を切った価格で購入できます。
GearBestではセールで6,000円ぐらいになったことも。
AVIOT TE-D01d
「AVIOT TE-D01d」はAVIOTのQCC 3026チップ搭載の完全ワイヤレスイヤホンです。
連続稼働時間 | 6.5~9時間 |
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ケース併用 | 100時間以上 |
バッテリー容量 | 本体:50mAh/片側 ケース:1,800mAh |
SoC | QCC 3026 |
防水性能 | IPX4 |
充電ポート | microUSB |
充電時間 | 約2時間 |
ケースの大容量1,800mAhバッテリーが魅力的です。
一方、防水性能はIPX4と生活防水程度となっています。
NUARL NT01AX
「NUARL NT01AX」はNUARLのQCC 3026チップ搭載の完全ワイヤレスイヤホンです。
連続稼働時間 | 7~10時間 |
---|---|
ケース併用 | 24.5~35時間 |
バッテリー容量 | (記載なし) |
SoC | QCC 3026 |
防水性能 | IPX4相当 |
充電ポート | microUSB |
充電時間 | 約1.5時間 |
性能的にはAVIOT TE-D01dと似通っているところが多いですが、バッテリー容量が大きいわけでもなく、他の製品に比べると目立った特徴があるというわけではありません。
ただ、カラーリングの「マットブラック」はデザインがすごく気に入っています。
ZERO AUDIO TWZ-1000
最後にご紹介するのは「ZERO AUDIO TWZ-1000」です。
連続稼働時間 | 5~7時間 |
---|---|
ケース併用 | 20~28時間 |
バッテリー容量 | (記載なし) |
SoC | QCC 3026 |
防水性能 | IPX5相当 |
充電ポート | microUSB |
充電時間 | 約1.5時間 |
これまで紹介してきた製品に加える内容は少ないですが、他の製品同様素晴らしいスペックを備えており、チップもQCC 3026となっています。
IPX5の防水性能を誇っていますが、値段が少々張ってしまっており、これを買うなら「MAVIN Air-X」を買う方が良いかもしれません。
Qualcomm製チップセット搭載完全ワイヤレスイヤホンまとめ
今回は、高音質・ロングバッテリーを実現するQualcomm製チップセットを搭載した完全ワイヤレスイヤホン7点をまとめてご紹介しました。
それぞれの特徴ごとにまとめると以下のようになりますので、自分の要件・要望を満たす機種選びにお役立てください。
最後にボクの個人的なおすすめ2機種に絞っていますのでわけがわからなくなったらそちらから選んでみるのもアリかもしれません。
USB Type-C搭載の2機種は魅力的
個人的にはケースの充電ポートがUSB Type-Cになった以下2製品が非常に魅力的。
NUARL NT110は2019年7月下旬発売予定。
ポートがUSB Type-C!
- AVIOT TE-D01g
- NUARL NT110
価格の面ならこの3機種!
また、価格の面で行くとQCC 3020を搭載している以下の機種が比較的安いです。
価格で選ぶなら!
- Xiaomi 1MORE E1026BT
- AVIOT TE-D01g
- NUARL NT110
より良い性能を求めるならこの4機種!
そして、より良いチップ「QCC 3026」を搭載した機種から選ぶなら以下の4製品から選ぶことになります。
値段がちょっと上がりますが、接続品質の安定感が魅力。
QCC 3026搭載!
- MAVIN Air-X
- AVIOT TE-D01d
- NUARL NT01AX
- ZERO AUDIO TWZ-1000
最終的に・・・個人的にはこの2機種がおすすめ!
個人的に候補を絞るなら以下の2機種となります。
個人的おすすめ2機種!
- AVIOT TE-D01g
- MAVIN Air-X
2機種は搭載チップがそれぞれ異なり、AVIOT TE-D01gはQCC 3020、MAVIN Air-XはQCC 3026です。
安定性を重視するならMAVIN Air-Xですが、値段が張るのがつらいところ。
一方、防水性能はAVIOT TE-D01gに軍配があがり、IPX7の最高の性能を誇ります。(MAVIN Air-XはIPX5)
発売時期の違いからか、AVIOT TE-D01gはUSB Type-Cに対応しているところも魅力的。
デザインの面でいくとMAVIN Air-Xの方が好みです。
この記事が納得のいく完全ワイヤレスイヤホン選びの参考となれば幸いです。